ドッグフードで抜け毛は抑えられる?

犬を飼っていて一番悩まされる問題が、飼い犬の抜け毛ではないでしょうか。
犬にとっては当たり前の現象のため抜け毛を無くすことは無理ですが、抜け毛を抑える事は可能とされています。
抜け毛を抑える方法としては定期的なブラッシングやカットなどが有名ですが、栄養バランスも大切となります。

栄養バランス

毛が新しく生えるためには多くの栄養が必要となり、栄養が不足すると生え変わっても細くて弱い毛になってしまいます。
そうなると毛はさらに抜けやすくなり悪循環が起こってしまいます。
抜け毛の時期には通常より多めの栄養素が取れるように配慮してあげるのがオススメです。
アミノ酸、ミネラル、脂肪酸、ビタミン類などが重要となります。

アミノ酸

犬は人の4倍ものタンパク質を必要とするほど、栄養素の中でもタンパク質がとても重要となります。
換毛期にはさらにタンパク質を必要とするとされており、小型犬の長毛犬種では20%増のタンパク質量が必要と推奨されています。
特にメチオニンやシスチンなどのアミノ酸が重要です。
メチオニンやシスチンなどは馬肉や魚肉に多く含まれる成分ですので、主原料としてこれらの肉を使用しているものを選ぶのがオススメです。

ミネラル

ミネラルは皮膚の代謝において重要な役割を担っており、特に亜鉛が重要とされています。
そのため換毛期には亜鉛を十分に摂取する必要があります。
亜鉛の標準摂取基準は0.9mg/1kg・日で、成人男性12mg/1日に比べるとかなり多く必要とする事がわかります。

亜鉛の吸収率には個体差があるため同じフードを食べていても亜鉛が足りなくなる場合があります。
また穀物やカルシウムなどは亜鉛の吸収を妨げる効果があるため亜鉛の配合量が摂取量とはいかない可能性もあります。

できるだけ亜鉛が豊富な素材を使用したフードを選ぶ事がもちろん、グレンフリーである事も考慮にいれるがオススメです。
赤身肉である馬肉や鹿肉、キノコ類、貝類などに亜鉛は多く含まれています。

脂肪酸

犬の皮膚や被毛の健康をサポートする栄養素としては、オメガ3脂肪酸が有名です。
オメガ3脂肪酸はドッグフードでも少量しか配合されていない場合が多く、オメガ6脂肪酸とのバランスが取れていない可能性があります。
この2つの脂肪酸はオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=5~10:1の割合が推奨されています。

オメガ3脂肪酸はサーモン油、タラ肝油、イワシ油などの魚油にオメガ6脂肪酸は月見草、ルリジサ、カボチャ種子、ヒマワリ油などに豊富に含まれています。
フードでオメガ3脂肪酸が少ないと感じた場合には、過剰摂取にならないように注意しながらサプリメントで補うのがオススメです。

ビタミン類

ビタミン類のなかではビタミンB群やビタミンC、ビタミンEが皮膚や被毛の健康に作用があるとされています。
総合栄養食として販売されているフードは栄養バランスを最適に製造されているため、ビタミン類に関して特に注意する必要はありません。

しかし抜け毛などの症状を改善するのに獣医師の相談の元、ビタミン類のサプリメントを与えるのも有効です。
皮膚トラブルの改善にも効果があるとされています。

ドッグフードを選ぶ際には原材料に気を配る事で、愛犬の問題点を改善できる可能性があります。
質の悪いドッグフードは栄養バランスが悪くなるだけでなく、病気になる可能性も高くなるため高品質のドッグフードを選ぶようにして下さい。

[出典]
ドッグフードで抜け毛は抑えられる
http://www.posca.jp/asp-11673-card-21786.html#contents