ドッグフードに使用される保存料

ドッグフードにはフードの品質を維持する目的として、保存料と呼ばれるものが使用されています。
長期間フードを保管する効果がありますが、健康に害のあるものもありますので注意が必要です。

保存料の危険性

保存料にはパラオキシ安息香酸やソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ポリリジン、安息香酸ナトリウムなどがあります。

パラオキシ安息香酸

パラオキシ安息香酸は発ガン性や変異原性、肝炎、肝硬変などの危険性がある添加物です。
パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピルの5種類があり、総称してパラベンともいいます。
中でもパラオキシ安息香酸プロピルは使用制限が厳しく定められています。

ソルビン酸、ソルビン酸カリウム

ソルビン酸やソルビン酸カリウムは発育不良や肝臓障害などの危険性がある添加物です。
細菌の増殖や発生を抑制する作用(腐敗防止剤)があるため、おやつタイプのドッグフードに多く含まれています。
亜硝酸ナトリウムと同時に摂取すると、化学反応により発がん性物質が生成されます。

ポリリジン

ポリリジンは厚生労働省による既存添加物の安全性の調査研究によって、危険性が極めて少ない事がわかっています。
そのため人間の食品でも使用量に制限はありません。
細菌の増殖や発生を抑制する作用(腐敗防止剤)があり熱にも強いため、様々な商品で使用されています。
危険性が少ないといっても摂取しすぎるのは危険です。

安息香酸ナトリウム

安息香酸ナトリウムは細菌の増殖や発生を抑制する作用(腐敗防止剤)がある一方で、強い毒性を持っているため危険性の高い添加物です。
ビタミンCと化学反応を起すと発がん性物質であるベンゼンに変化します。
人間の食品では使用基準が定められている添加物となります。

無添加ドッグフード

ドッグフードには無添加のタイプのものがあります。
しかし無添加といっても特定の添加物を含まなければ無添加と呼べるため、本等の意味での無添加のドッグフードは少ないかもしれません。
必要な添加物としてはビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養添加物とよばれるタイプのもので、それ以外の添加物は含まれていないものを選んであげで下さい。
高品質で無添加のドッグフードとなるとフードの賞味期限が短くなっているため、注意が必要です。
また普通のドッグフード以上に保管には気を配る必要があります。

保存料には危険な種類が多いため、出来れば不使用のドッグフードを選んであげるのがオススメです。
食餌は愛犬の健康に大きく繋がりますので、飼い主がしっかりドッグフードについて学び、良いドッグフードを選んであげるようにして下さい。

[出典]
ドッグフードに使用される保存料
http://www.nc-ddc.org/services/rossi_fund.html
無添加のドッグフードで人気のあるもの
http://showeryourpets.com/mutennka.html
無添加ドッグフードでお勧めとされる物
http://www.lindatarrwhelan.com/mutennka.html
ドッグフードの賞味期限
http://www.pianissimo.jp/11.html