ドッグフードのリコールについて

ドッグフードのリコールとはメーカーが何らかの理由により商品を回収する事で、主に異物混入やパッケージ不良、成分誤表記など健康に悪影響を与えるような理由により行われます。

大きなリコール事件としては、2007年のメラニン混入事件が有名です。
4000匹近くの犬や猫が影響を受け亡くなっており、大手製造企業90社近くの約200ブランド(約6000万個)がリコールされました。
日本においてペットフード安全法が誕生するきっかけとなった事件で、ペットフード安全法により国が規格に反する商品を事業者に対してリコールするよう命令できるようになりました。

また同じく2007年に中国産ジャーキー問題も発生しました。
この問題では共通点が中国産であるという以外には原因が特定できなかったためリコールは行われず、2014年の報告では犬5600匹、猫24匹に影響があり1000匹以上が亡くなったとされています。

その後も大小さまざまなリコールやリコールにならないまでも問題が報告された商品などがあり、ドッグフードの安全性に不安が残るのが現状です。
そのためより安全性の高いフードを選ぶポイントとして、過去にリコールが行われているかどうかを確認するのがオススメです。
もちろんリコールにより問題点を改善し、より安全なフードを提供できる可能性もありますが、創業以来リコールのないブランドのほうが安心できると思います。

原因が特定されずリコールの行われないブランドの場合、問題のあるブランドとしては報告されず消費者から報告のあったブランドとして報告されます。
安全なフードであるかどうかは飼い主(消費者)の口コミも確認しておいて下さい。
リコールされないと普通に販売する事が出来ますので、飼い主がしっかり調べて選んであげる事が大切です。

またメラニン混入事件は残留農薬に関しての問題でもありますので、残留農薬の心配のないオーガニックや無農薬のドッグフードに注目が集まりました。
ペットフード安全法により農薬の使用量に上限が設けられましたが5種のみのため、より厳しい制限があるオーガニックや無農薬の食材を使用したドッグフードのほうが安全性が高いといえます。

愛犬の健康に大きく関わる問題ですので、ドッグフードを選ぶ場合には安全性の高いフードであるかどうかもしっかり確認してあげて下さい。