トイプードルに適したドッグフード

トイプードルは膝蓋骨脱臼や涙やけなどの病気にかかりやすいといわれています。

膝蓋骨脱臼とは膝のお皿がずれたり外れたりしてしまう病気で、小型犬が罹りやすい病気の一つです。
先天性の場合と、高い所からのジャンプや2本立ちなど後ろ脚に負担がかかると発症する後天性とがあります。
涙やけとは涙が沢山流れて目の周りが赤褐色に変色してしまう症状で、これも小型犬などで多く見られます。

これら後天性膝蓋骨脱臼と涙やけの病気はドッグフードにより予防する事が出来ます。
肥満予防や消化吸収率などに気を配ってドッグフードを選んであげて下しさい。

肥満予防

後天性の膝蓋骨脱臼は足に負担がかかる事で発症してしまいますので、肥満を予防する事が大切になります。
肥満は摂取カロリーが消費カロリーを上回る事で発症しますので、適正な食事量を与えて下さい。

適正量は体重やライフステージなどにより変化しますので、定期的に計算しなおす必要があります。
計算式は「70×体重(kg)の0.75乗×係数」で、生後6ヶ月の幼犬(2kg)の場合235kcalとなります。
一般的なドッグフードのカロリーは100gあたり300~350kcalほどですので、65~80gが1日のフード量となります。
もちろん個人差がありますので、体調やうんちの硬さなどにより調整してあげて下さい。

係数

生後4ヶ月まで「3.0」
生後4ヶ月から1年まで「2.0」
避妊・去勢していない健康な成犬「1.8」
避妊・去勢済みの健康な成犬「1.6」
避妊・去勢していない、肥満傾向または高齢期の犬「1.4」
避妊・去勢済みの、肥満傾向または高齢期の犬「1.2」
減量が必要「1.0」

消化吸収率

涙やけの原因のに、未消化のタンパク質や添加物があげられます。
これらが鼻涙管とよばれる涙の通り道を詰まらせる事により、行き場がなくなった涙が目からあふれ出るようになります。
小型犬はもともと鼻涙管が細く詰まりやすいので、消化吸収率の高いフードを選んであげる事が大切です。

タンパク質

タンパク質は犬にとって重要な栄養素ですが、タンパク質源により吸収率が変わります。
肉や魚、卵など動物性タンパク質とよばれるタンパク質は吸収率が80%ほどありますが、トウモロコシや米、小麦など植物性タンパク質は50%ほどしかありません。

鼻涙管が細い子には消化吸収率が80%以上のフードが推奨されていますので、原材料表記にて使用されている原料を確認してみて下さい。
原材料表記は使用量の多い順に記載されていますので、主原料などに穀類が使用されていないものを選んであげて下さい。

穀物は肥満の原因にもなりますので過剰摂取にならないように注意して下さい。

添加物

ドッグフードには長期保存するために、酸化防止剤や保存料が使用されています。
なかでも合成添加物と呼ばれるエトキシキンやブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)などは、発がん性の危険性が指摘されています。

添加物が大量に配合されているフードは長持ちしますが、鼻涙管を詰まらせてしまいますし、体に有害な作用を引き起こす可能性もあります。
添加物は出来るだけ少ないものを選んだり、合成(化学物質)ではなく天然由来の添加物を出来るだけ選んであげて下さい。

[出典]
肥満予防に使えるドッグフード
http://www.dogzone.org/himannyobou.html
一回の食事に適切な量は?
http://www.fstalaska.org/bard-a-thon-16/